2022.08.17up

知っているようで知らなかった。東洋エンタープライズのブランド展開とルーツに迫る!

東洋エンタープライズと言えば、人気ブランドを多数抱える日本の老舗総合アメカジブランドというイメージを持たれる方も多いと思います。
アロハシャツやスカジャンのみならずジーンズやワークウェア、ミリタリーといったあらゆるジャンルを展開し、ヴィンテージやアメカジファッション好きな人には知らない人がいないと言っていいほど広く認知され、令和のヴィンテージブーム再来に伴い今まさに再注目されているブランドです。

ブランド一覧

  • テーラー東洋 テーラートウヨウ
  • Sugar Cane シュガーケーン
  • SUNSURF サンサーフ
  • BUZZ RICKSON'S バズリクソンズ
  • Gold ゴールド
  • WHITESVILLE ホワイツビル
  • STYLE EYES スタイルアイズ
  • Duke Kahanamoku デュークカハナモク

買取実績

  • テーラー東洋 別珍×サテンキルトリバーシブルスカジャン
  • Sugar Cane 13oz. DEAD STOCK DENIM JAKET
  • Sun Surf S/S HAWAIIAN SH 百虎
  • Buzz Rickson's TYPE B-6ムートンフライトジャケット

日本が誇るアメカジファッションの重鎮ブランド「東洋エンタープライズ」の歴史と、その幅広いアイテム展開やコンセプトをご紹介しながら各ブランドの魅力に迫ってみようと思います。

東洋エンタープライズを語るうえで欠かせないのが、多岐にわたる展開ブランドですがその始まりは1940年代にまで遡ります。
1940年代、もともと生地の貿易をしていた三菱財閥系の「港商商会」が創業しましたが、
戦後GHQによる財閥解体で誕生したのが東洋エンタープライズの一部の源流であると言われております。
戦後まもなく港商商会は、在留していた米兵にむけて販売していたスカジャン・スーベニアジャケット、いわゆる刺繍の入ったお土産ジャケットの取り扱いからスタートしました。

60年代に入るとベトナム戦争への介入を機に、旧来の港商商会から現在の東洋エンタープライズへと社名が改称されるようになります。

 

 

 

テーラー東洋

日本に在留していた米兵が所属部隊や基地名を記念に刺繍したのがはじまりであるスカジャン・スーベニアジャケット。
今やスカジャンといえばテーラー東洋が定番人気ですが、当時から米軍と根強いルーツを持っていた経緯から、東洋エンタープライズがアメカジブランドとして広く認知されるようになっていったわけです。

またその頃、東洋エンタープライズはPX(基地や駐屯地の居住者のための日用品売店)から駐在している米兵達の要望でジーンズの作成を依頼されるようになります。
東洋エンタープライズで初めて作ったPX向けのジーンズは、米兵達の間でたちまち人気話題となり、これがきっかけでSugar Cane(シュガーケーン)が誕生します。

 

 

 

Sugar Cane(シュガーケーン)

ベトナム戦争が終わると、日本向けのワークウエアを主体とする衣類展開をシュガーケーン名義で始めるようになります。
ネルシャツや1947MODELといった定番デニム、砂糖黍ジーンズが代表アイテムである現在のシュガーケーンは、このようにアメリカ軍との密接な取引や流通をした経緯から誕生いたします。
細部における再現の追及のみならず、コストパフォーマンスに優れた作業着本来の安価な価格が特徴であること。すなわち当時流通していたアメリカンワークウエアの完全再現を志向しているブランドです。

 

 

 

SUNSURF(サンサーフ)

アロハシャツの最盛期である1950年代に港商商会はアメリカ向けにアロハシャツを納入していた所以から、そこで培われた技術を背景に1970年代にSUNSURF(サンサーフ)を誕生させます。
アロハ柄以外にも、和柄やオリエンタル柄といった独創的なテキスタイルを取り入れたシャツは、過去の膨大なヴィンテージアロハシャツの分析を元に再現されております。

 

 

 

BUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ)

 

時は流れて1980〜1990年代。
その後日本に巻き起こる空前のヴィンテージブーム前夜ともいえるこの時期にシュガーケーンよりミリタリージャケット「B-15」を発売します。
当時のフライトジャケット市場には「復刻」という概念がなく、実用されていたオリジナルアイテムが高値で取引されていました。誰でも気軽にミリタリーアイテムを楽しんでほしいという東洋エンタープライズの思いから93年にBUZZ RICKSON’S(バズリクソンズ)が誕生します。
当時のミルスペックに基づいた生地、パーツ、ディティールなどを徹底的にこだわり、
ヴィンテージのフライトジャケット特有の経年変化が表現されるよう丁寧に作りこまれた
アイテム。本物だけが持つ、フライトウエアの歴史と誇りを表現した東洋エンタープライズを代表するブランドの一つです。

 

 

その他にも

 

WHITESVILLE(ホワイツビル)
スタジャン、アワードジャケットといったスポーツアスレチックウエアの復刻レーベル。

STYLE EYES(スタイルアイズ)
ボーリングシャツ、オープンカラーシャツといった50’sロカビリースタイルに傾倒したブランド。

CHESWICK(チェスウィック)
1940~1960年代のアーリーアメリカンカジュアルを意識したカットソースウェットブランド。

Gold(ゴールド)
テーラー東洋やバズリクソンズで培った技術を活かして現代的にアレンジしたモダンヴィンテージブランド。インスタグラムでしか情報提供されないシークレットコレクションが魅力。

 

 

などコンセプトやジャンルにこだわった数々のブランドを展開。
東洋エンタープライズはアメリカンスタイルに欠かせないあらゆるジャンルのアイコニックアイテムを網羅した、まさにアメカジ界のリーディングカンパニーです。

またアメカジならではの精巧な作り込みと確かな再現を実現しているプロダクトを生み出しているだけでなく、経年変化やエイジングも楽しめるのも東洋エンタープライズの魅力と言えるでしょう。

昨今ヴィンテージ古着ブームの影響により、年々球数の減りつつある貴重なアーカイブアイテムを忠実に再現したレプリカブランドにも注目がますます集まっているなか、
トレジャーファクトリーでは東洋エンタープライズの各アイテムを買取強化いたします。

体系が変わり、サイズが合わなくなった…
着用する機会のないメーカー・ショップ福袋アイテム…などなど買取大歓迎です。
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